ザック監督、疲労の中「頭のキレを」
「キリンチャレンジカップ、日本-キプロス」(27日、埼玉)
サッカーのW杯ブラジル大会に臨む日本代表は26日、試合会場となる埼玉スタジアムで約1時間の公式練習を行い、27日のキプロス戦に向けて最終調整を行った。
W杯に向け、連日の2部練習で体をいじめ抜いた指宿合宿を経て臨むキプロス戦。FW香川が「これだけ追い込んで代表で試合をするのは初めて」と話すように、疲労困憊(こんぱい)の中での試合となるが、ザッケローニ監督(61)は「フィジカルのキレや輝きは求められないが、判断力、頭のキレを求めたい」と、体の重さをカバーする“頭脳プレー”を求めた。
すべてはタフな環境で行われるW杯本大会を見据えてのこと。強豪国と渡り合うためには、疲労を抱えた中でも質を落とさないプレーが求められる。「W杯初戦に100%を合わせられるように、逆算してプログラミングしている。この状態でどんなプレーができるのか情報を集めたい」と、狙いを説明した。
「W杯では我々よりも質の高いチームがいる。だが、どんなチームにも次の3つの要素がそろってないと我々には簡単に勝てないと言いたい。インテンシティ(激しさ)と、クオリティ(質)とメンタリティ(精神力)だ」。大一番を見据え、実り多き国内最終戦にしてみせる。