大久保決意のモヒカン「優勝目指す」
W杯ブラジル大会に臨むサッカー日本代表が29日、成田空港発のチャーター便で直前合宿地の米国へ向かった。頭髪をソフトモヒカン風に刈り込んだFW大久保嘉人(31)は2大会連続となるW杯に向けて、「優勝を目指してやり切る」と力強く宣言。契約するナイキ社からは“秘密兵器”となる、疲労回復を促す「リカバリータイツ」を手渡された。
不敵な笑みは自信の裏返しだ。FW大久保は頭髪をソフトモヒカン風に刈り込み、集合場所のホテルに現れた。2大会連続となるW杯の舞台。「何とも思わない。4年前は余裕がなかったけどね」と白い歯をこぼした。
ブラジルには“秘密兵器”も持ち込む。契約するナイキ社から手渡された「リカバリータイツ」は、足首からの段階的な着圧が施されており、練習後や試合後に着用することで筋肉の腫れを軽減し、乳酸などの疲労物質を除去するという。
また、就寝中や移動時に使用することで疲労回復にも効果がある。米国合宿の行われるフロリダ州タンパまでは、チャーター機による直行便とはいえ、約13時間25分という長時間のフライト。25日までの鹿児島・指宿合宿で徹底的に追い込んだだけに、「リカバリータイツ」が回復に一役買うことは間違いない。大久保をはじめ、FW柿谷、MF山口ら同社と契約する選手に1着ずつ手渡された。
823日ぶりに代表のピッチに立った27日のキプロス戦を振り返り、「全然やれるのは分かった」と言ってのけた。試合後にはFW本田と話し込む姿も見られたが「話をすることが大事。改善していかないと意味がない」と、今後も積極対話でコンビネーションを深めていく考えだ。
右手首には昨年他界した父の形見の腕時計が巻かれていた。父とともに王国の地へ。背番号13が、再びサプライズを起こす。