本田も守れ!長友が密着マークを要求

 「ブラジルW杯・C組、日本-ギリシャ」(19日、ナタル)

 日本代表はコートジボワールとの初戦から一夜明けた15日、ベースキャンプ地のイトゥに戻り調整した。DF長友佑都(27)=インテル・ミラノ=が共同取材に応じ、FW本田圭佑(28)=ACミラン=ら前線の選手に、状況次第で相手への密着マークを求めた。ギリシャとの第2戦へ、初戦で露呈した日本の穴を急ピッチで埋める。またFW香川真司(25)=マンチェスター・ユナイテッド=は、輝きを放った昨年6月のコンフェデレーションズカップ・イタリア戦の“再現”を目指す。

 悪夢の敗戦を無駄にはしない。「コートジボワールが学ばせてくれた」と語る長友の答えは、臨機応変にマンツーマンディフェンスを行う、というもの。それはエースFW本田といえども例外ではない。

 「圭佑とも話した」という具体的な中身を「しっかり1人1人がマークにつく。ゾーンでコンパクトに守るのではなくて、2人を見るのも必要」と説明した。とりわけ、相手のサイドバックが張り出してきた時に求められるのだという。

 国際サッカー連盟(FIFA)の統計によると、コートジボワールは攻撃全体の60%を長友と香川がいる日本の左に集中させた。結果、2人は守備に奔走し攻め手を失った。ザックジャパンが磨いてきた、1人の選手がそれぞれに守備範囲を受け持ち相手選手を追い込んでいく「ゾーンディフェンス」だけでは限界があった。

 本田が守備をサボっていたと言いたいわけではなく、守備の仕方がまずかった。長友が「(大迫と)2人で(相手)4人を見てボール回しをされるような。それで消耗した」と振り返るように、どこにボールを奪いにいくのかがはっきりしていなかった。

 本田が相手を定めて密着マークをすれば、攻撃のための位置取りができなくなるリスクもあるが、いい守備ができなければいい攻撃もない。長友は「1人1人責任を持って1人の選手についていくというのは、僕らがやられるといや」と主張した。露呈した日本の穴を、残り3日でふさぐのは至難の業。それでもやるしか生き残る道はない。

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