ザック指令「ギリシャ発射台封鎖せよ」
「ブラジルW杯・C組、日本-ギリシャ」(19日、ナタル)
日本代表は16日(日本時間17日)、ベースキャンプ地イトゥで1次リーグ第2戦のギリシャ戦(19日、ナタル)へ向けて、一部を除いた非公開練習を行い、クロスボール対策を重点的に確認した。練習前には全体ミーティングも実施。クロスから2失点したコートジボワール戦の反省を踏まえ、ギリシャ戦ではクロスの出どころを徹底的に抑える。
ギリシャの発射台を封鎖せよ‐。練習前に行われた全体ミーティング。主にコートジボワール戦の振り返りとギリシャの攻撃への対策を分析したミーティングで、ザック監督が選手に託したのは、クロスの出どころを抑えることだった。
キーポイントは“7センチを埋める”こと。23人のW杯メンバーで、ギリシャの平均身長は184・7センチ、日本は177・8センチとその差は約7センチ。分析映像では、身長188センチの長身FWミトログルへ合わせてくるハイボールの他に、両サイドからアーリークロスも入れてくるパターンも確認。敗れたコートジボワール戦での失点パターンだけに、選手たちは「同じやられ方は決してしてはいけない」と気を引き締めた。
制空権争いでの分は悪いだけに、抑えるべきはその発射台。この日の非公開練習でもDF内田、長友の両サイドバックやMF香川、岡崎といった両サイドハーフ、状況によってはボランチがクロスの供給源を抑えに行く動きを確認したという。「チーム全体がコンパクトにしながら、攻撃も守備もしっかりやれれば結果はついてくる」とMF遠藤。持ち味である全員攻撃・全員守備で敵を迎え撃つ。
“海賊”の愛称を持つギリシャ代表。屈強な船にあつらえられた砲台を、機能不全にしてみせる。