大久保、ドイツのように「中を攻める」

 「ブラジルW杯・C組、日本-コロンビア」(24日、クイアバ)

 1次リーグ突破に向け、勝利が絶対条件となるコロンビア戦を前に、FW大久保嘉人(32)=川崎=が22日(日本時間23日)、ドイツを手本とする考えを示した。引いた相手を崩せずにスコアレスドローに終わったギリシャ戦の反省を踏まえ、「ドイツのように、まずは中を攻める」という攻撃を提唱。変化をつけることで、大量得点の呼び水とする。

 奇跡の糸口はテレビ画面の向こう側に見つけた。オフとなった21日、宿舎でドイツ‐ガーナを観戦中、大久保の頭にある考えがよぎった。「日本もこうすれば良いのにな」‐。

 手本にすべきはドイツの攻撃だ。「まず最初に中で攻めようとする。ゴール前でもまずは中、中。それがダメだったらサイド。あれですよ、あれは絶対に大事。すごく良いところに勇気を持って(パスを)出す。日本もやらないといけないと感じたね」。ギリシャ戦では徹底的に自陣に引いた相手にも、サイドを起点に攻撃を仕掛ける場面が多かっただけに、ゴールへ直結する思い切ったパスの必要性を訴えた。

 この考えにはFW本田も「状況次第だが、中を攻めるということは賛成。ニュートラルな状態で、その瞬間に選手おのおのが判断をして、ゴールを奪いにいく」と賛同する。フィニッシュで異なる攻め方を生み出すのは相手にとっても脅威になることは間違いない。

 1次リーグ突破へ状況は厳しいが、それでも「やってやるという気持ちやね。今は(チームが)より一つになっている。この壁をみんなで乗り越えられれば、また強くなれる」。奇跡を信じて、強豪コロンビアの土手っ腹をまっすぐに射抜く。

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