岡崎「侍魂」でコロンビア斬る
「ブラジルW杯・C組、日本-コロンビア」(24日、クイアバ)
今大会ここまでシュート0本と苦しい戦いが続いているFW岡崎慎司(28)=マインツ=が22日、コロンビア戦で反攻を誓った。
これまで2試合は考えすぎていた。点を取るために何をするべきか。チームを救うためには一体どんな動きが必要なのか。だが、それらの思考は、岡崎から“らしさ”を奪った。「いろいろ考えていたら疲れちゃった。僕は考えてやるタイプじゃない。がむしゃらな部分が出ていなかった」。日本歴代3位となるAマッチ通算38得点の男は、原点に立ち返ることを決めた。
主将を務めた滝川二高で3年時、チームのスローガンを選手内で話し合い、最終的に決まったのは「侍」だった。「映画の『ラストサムライ』なんかも見たし、図書館で侍についても調べましたね」。信念を貫く侍スピリットは、今も岡崎の胸の底に息づいている。
余計な雑念はもういらない。「ラスト1試合はシュートを打たないといけない。(得点のために)いるべき場所に、もっと無心で入ってたら違うかもしれない」。オカ侍は、無心の刃(やいば)で南米の雄を切る。