日本代表監督候補をアギーレ氏に一本化
日本サッカー協会が2018年W杯ロシア大会を目指す次期日本代表監督候補を、元メキシコ代表監督で5月までスペイン1部・エスパニョールを率いたメキシコ出身のハビエル・アギーレ氏(55)に一本化したことが6月30日、複数の関係者の話で分かった。
日本協会にはザッケローニ監督が推し進めた攻撃的なサッカーの継続という方針がある。2002、10年のW杯でメキシコを率いてベスト16に進出したアギーレ氏の手腕や経験、サッカースタイルは後任の条件に適合すると判断したもようだ。体格に恵まれない日本人にとって、小柄な選手の多いスペインやメキシコのパスをつなぐサッカーが手本になるとの考えがある。
日本協会は1日に臨時の技術委員会を都内で開く。技術委員会は日本代表の強化を担当する部署で、委員長を兼任する原専務理事は30日、「今後の方向性はある程度出さないといけない。それからです。実際の交渉はまったくしていない」と話すにとどめた。
臨時技術委では1次リーグ敗退に終わったブラジルW杯の検証と総括を行い、退任するザッケローニ監督の後任について方向性を示す見通し。スペインに拠点を置くアギーレ氏とは既に代理人を介して水面下で接触しているもようで、大仁会長ら協会首脳の承認を得た上で今後、交渉を本格化させていく。
アギーレ氏はメキシコ代表監督のほかにもエスパニョール、オサスナ、A・マドリード、サラゴサといったスペインのクラブで監督経験があり、原専務理事が求める欧州主要リーグでの監督経験という条件も満たしている。