皆川、ホロ苦デビュー…ゴールならず
「キリンチャレンジカップ、日本0-2ウルグアイ」(5日、札幌ド)
J1で8試合しか出場経験がなく、サプライズ招集となったFW皆川佑介(22)=広島=が先発し、後半13分までプレー。いきなりのA代表デビューとなった。
初めて踏みしめた代表のピッチで、輝きを放つことはできなかった。代表初選出初スタメンのFW皆川は、無得点のまま後半13分に途中交代でピッチを後にした。
最大の決定機は前半17分だった。左サイドを突破したFW岡崎のクロスにDFと競り合いながら頭で合わせたが、ボールは無情にもクロスバーを越えた。史上28人目となる代表初出場初得点はならず、皆川は頭を抱えて天を仰いだ。「決めたかったし、あそこで決められなかったことはチームにとって痛恨だった。責任を感じている」と、無念の表情で振り返った。
186センチ、84キロの恵まれた体を生かし、前線で起点になろうと戦い続けた。今合宿中にはアギーレ監督に個別に呼ばれ「DFと戦いボールをキープしたり、前後にハードワークをして泥くさくやるところを評価した」と選出理由を伝えられ、自信を深めて臨んだ一戦だった。
プロ1年目の22歳。年俸上限が480万円のC契約選手としては異例の代表選出だった。今季リーグ戦出場はわずか8試合で、7月23日の第16節柏戦でJリーグ初ゴールを挙げたばかり。一気にA代表まで駆け上がった。
新指揮官に強い印象を残すことはできなかったが「1回出たことで、もっとこの舞台に立ちたいという思いが強くなった」。その目はぎらついていた。