これぞアギーレ流 選手は褒めて伸ばす
「日本代表合宿」(6日、札幌市内)
サッカー日本代表が6日、札幌市内で0‐2で敗れたウルグアイ戦から一夜明けての練習を行った。初陣で敗れたハビエル・アギーレ監督(55)は練習中にMF田中順也(27)=スポルティング、MF森重真人(27)=FC東京=を呼び寄せて前日の試合内容をたたえた。選手を褒めて伸ばすのがアギーレ流の手法のようだ。
このタイミングで褒められると逆に怖い。回復トレーニング中にアギーレ監督に呼び寄せられた田中は数分ほど会話をした。ミスから敗れた試合の翌日なだけに厳しくしかられるのかと思いきや待っていたのはお褒めの言葉だった。
練習後、田中は「特に具体的なことはなかったんですけど、褒められました。褒めて伸ばしたいのかな」と明かした。勉強中のポルトガル語で通訳を介さずにやりとりしたこともあり、「結果を出したいと強く思いました」とやる気のスイッチが入った。
アンカーに抜てきした森重に対して指揮官はチーム全体として出来が良かった、と伝えた。少なくとも現時点では戦術面、技術面よりも、気持ちの面を重要視しているようだ。
選手全体へ宿舎で監督は「次の試合が待っている。ページをめくって前に進まないといけない」と求めた。チームはこの日の午後に横浜市へ移動。心機一転、9日のベネズエラ戦に臨む。