アギーレJ6発大勝 本田5得点絡んだ
「国際親善試合、日本6-0ホンジュラス」(14日、豊田)
日本代表が圧巻のゴールラッシュでホンジュラスに6-0で大勝した。2試合ぶりに先発したFW本田圭佑(28)=ACミラン=は前半41分、ドリブルで駆け上がり左足でネットを揺らした。アギーレジャパンでの初ゴールを決めた本田は1得点2アシストを含む5得点に絡む大活躍。ハビエル・アギーレ監督(55)も「目を見るだけで理解し合える」と全幅の信頼を寄せた。
本田の左足を経由したボールが、次々にゴールへと導かれていく。アギーレジャパン初ゴールを決めた本田が1得点2アシストを含む5得点に絡み、圧倒的な存在感を放った。
欲していたゴールは思わぬ形で訪れた。前半41分、MF長谷部がスライディングでクリアしたボールが前線でフリーだった本田の足元に渡る。「(ボールを)取った時のイメージは持っていた」とゴールに向かい駆け上がると、そのまま左足でゴール左隅へ流し込んだ。ブラジルW杯コートジボワール戦以来となる代表通算24得点目は、5試合目にしてようやく奪った自身の現体制初得点だった。
所属するACミランでは6得点を挙げているが直近4試合でゴールがない。「点が取れないことをストレスに感じると点が取れないのがサッカー」とあくまで無心を強調していた。得点の場面を振り返り、「(守備を)頑張り過ぎるとあと5メートル下がってしまっていた。そこがサッカーの難しさで面白さ」。“サボる”ことで生まれたゴールに、あらためてサッカーの奥深さを感じ取った。
前半44分にMF遠藤、後半2分にはFW乾の代表初ゴールをアシストすると、同24分の豊田、同29分の乾の得点にも絡むなど、日本のゴールシーンには必ずと言っていいほど背番号4がいた。
出色のパフォーマンスに指揮官の賛辞もやまない。アギーレ監督は「現在海外でプレーする日本人選手の中で最も重要な存在だと自分で認識し始めている。日本人の基準となる選手でピッチ内外の役割も素晴らしい」と全幅の信頼を寄せ、「目を見るだけで理解し合える」とまで言った。
試合後の取材エリアでは「切り替えようかなと。次に向けていい準備をしたい。それだけです」と短い言葉だけを残した。やや表情を緩めたその視線は既に先を見据えていた。