遠藤、譲る気ゼロ弾「年は関係ない」
「国際親善試合、日本6-0ホンジュラス」(14日、豊田)
満面の笑みを浮かべながら天を指さし、グッと拳を握りしめた。前半終了間際の44分、MF遠藤の右足がさく裂した。
遠藤は呼んでいた。大きく両手を広げ、ボールを要求。本田からパスを受けると「フリーだったから振り抜くだけだった」と、力強く蹴り込んだ。「珍しいけど、いいゴールだった」と振り返る弾丸ゴールだった。
前半9分には、アギーレ体制初となるセットプレーからの得点を演出。W杯以来、142日ぶりに代表へ帰ってきた日本の司令塔は、アグレッシブなプレーを見せ続けた。「常に勝つって気持ちを前面に出しながらやれた」。前半35分には警告を受けるほど懸命にボールを追った。
代表147キャップと誰よりも経験は豊富だが「アピールする立場」と自らを戒める。「持っているもの全てを出さない限り、メンバーには残れない。年は関係ない」。しかるべき場所に帰ってきた34歳、もう定位置は譲らない。