アギーレ監督 聴取に「一切やってない」

 サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が4日、成田空港に再来日した。2011年当時のスペイン1部リーグの八百長疑惑が報じられた問題で、日本サッカー協会から事情聴取を受け、「一切やっていない」と潔白を主張。同協会は、現時点で不正に関与したことを示す事実はなかったと発表した。ただし、今後、情勢が変わった場合などには再度、事情聴取を行う方針を明らかにした。

 まばゆいフラッシュを浴びて到着ロビーに姿を現したアギーレ監督は、口を真一文字に結んだまま、迎えの車に乗り込んだ。空港では無言を貫いた指揮官だが、その後の都内での日本協会との聞き取り調査では、八百長疑惑に関して潔白を強く主張したという。

 争点は、サラゴサ(現2部)を率いていた11年5月のレバンテ戦。サラゴサが2-1で勝ち、1部残留を決めた。スペイン現地の報道によると、検察の調べで、試合前にサラゴサ元会長から、アギーレ監督や数人のサラゴサ選手の口座にお金が振り込まれたことが分かっているという。

 夕方には日本サッカー協会の法務委員長を務め、聞き取り調査に同席した三好豊弁護士が会見。指揮官は協会側の事実確認に対して「プロのサッカー選手、指導者として一切やっていない」と説明した。本格的な捜査の開始となる検察局からの告訴も行われていないと強調したという。

 聞き取り調査の結果、日本協会側も「八百長に関与した客観的な事実は認められず、現時点では監督の言葉を信じるという結論に至った」(三好弁護士)。だが今後、聞き取り調査での発言と異なる事実や、情勢の変化に応じて「ヒアリングを再び行うことになる」との考えを示した。

 だだ告訴、起訴と情勢が進めば代表監督としての職務に影響が生じるのは必至。予断を許さない状況に変わりはない。

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