遠藤、日本人初の4大会連続アジア杯

 日本サッカー協会は15日、2連覇がかかるアジア・カップ(来年1月9~31日・オーストラリア)に出場する日本代表23人を発表した。鹿島に続く、史上2チーム目の3冠を達成したG大阪からはMF遠藤保仁(34)ら3人を選出。日本人では単独最多、4大会連続のアジア杯に挑むベテランが2連覇へ意気込んだ。

 ナビスコ杯、Jリーグに続き、天皇杯を手にして2日。遠藤が、日本人初となる4大会連続のアジア杯に挑む。GK川口能活、楢崎正剛らの3回を超え、アジアを見渡しても4人目となる快挙だ。

 大阪府吹田市内でメンバー入りを聞いた遠藤は「アジアチャンピオンを目指してやりたい。簡単に勝たせてくれる相手じゃないけど、持てる力を全て出して、2連覇に向けてやっていきたい」と、優勝を宣言した。

 ベテラン選手の選出理由について、アギーレ監督は「年齢ではなく質を見ている」と説明した。遠藤も「前回よりも練習時間は長い。いい準備ができると思う。これだけ長い間一緒にいられるチャンスはないので、コミュニケーションを取りながらやっていきたい」と、積極的な姿勢を見せた。

 G大阪はこの日、解団式を行った。GK東口、MF今野を含め、選ばれた3人に許されたオフはわずか2週間。長く、厳しいシーズンを戦い抜いたことで、蓄積した疲労は計り知れないが、遠藤は「僕らが1番試合をしてきたのは監督も分かっていると思う。大事なのは初戦。休むところはしっかり休んで、初戦をいい状態で臨めるようにしたい」と、メリハリを強調した。

 負けられない戦いを勝ち抜くすべは、誰よりも知っている。まずは短いオフを満喫し、アジアで頂点に立つべく、準備を整える。

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