Jクラブに「アギーレ問題」事情説明

 日本サッカー協会の原博実専務理事(56)が、日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が八百長に関与した疑いでスペイン検察当局から告発を受けた問題で、Jリーグの各クラブに対して事情説明を開始したことが19日、分かった。複数のJリーグ関係者が明らかにした。

 同理事は、Jクラブの強化担当者などに個別で連絡を取り、アギーレ監督が置かれている現状や今後の対応策、日本とスペインの司法制度の違いなどを詳しく説明したという。

 今回の八百長疑惑をめぐって、日本サッカー協会側から代表選手の所属クラブなどに対して一切、事情説明がなかったため不満の声が上がっていた。

 八百長や違法賭博の排除を目指し、Jリーグと各クラブはガバナンス、コンプライアンスを徹底し、万全な体制作りに取り組んでいる。今後の展開次第でサッカー離れが進み、来季の入場者数にも影響が出る可能性があるだけに、あるJクラブ関係者は「日本協会の今後の対応を注視していきたい」と話した。

 一方、アギーレ監督代理人のペレ・アルティガス氏は「監督は来年1月のアジア・カップの準備に没頭している。今回の問題では非常に落ち着いているが、迷惑な話だと感じている」と、あらためて潔白を主張する指揮官の思いを代弁した。

 スペイン在住の同氏は「まだ裁判所が告発状を受理するかどうかも分からない段階。彼は容疑者でも何でもない」と強調した。

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