アギーレ監督 八百長疑惑の釈明会見へ
2011年のサッカースペイン1部リーグでの八百長疑惑で同国の検察当局から告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が、疑惑に対して直接釈明する会見を開く方針であることが21日、分かった。この日、日本サッカー協会の臨時評議員会に出席した原博実専務理事(56)が明らかにした。2連覇の懸かる来年1月のアジア杯(9日開幕・オーストラリア)に向けた29日からの国内合宿開始前に、今週中にも行う見込みだ。
八百長疑惑の渦中にいるアギーレ監督が、ついに自らの口で潔白を主張する。原専務理事は、スペイン在住の指揮官の顧問弁護士と調整を行うとした上で「このまま合宿が始まると、その話題ばかりになる。それまでにどこかで(本人による釈明を)やった方が良いと思う」と語った。
15日のアジア杯に臨む代表メンバー発表後に告発されてから、アギーレ監督は沈黙を貫いている。一連の疑惑が噴出して以降、八百長に関する質問に対しては「全く心配していない」、「(アジア杯を)指揮するにあたり、私は競技に集中して臨みたい」という返答を繰り返していた。
一方で、日本協会側の聞き取り調査で主張しているという「八百長への関与は一切ない」という言葉は、いまだに指揮官自身の口から公に発信されてはいない。告発された現状を考えれば、指揮官の潔白主張ですべてがクリアになるわけではないが、協会側はこのまま代表合宿が始まった際の影響を少しでも軽減したい意向だ。
この日の評議員会では冒頭に、大仁会長が「お騒がせして申し訳ありません」と謝罪。その後で状況を説明した。現在、欧州視察中の霜田技術委員長は各Jクラブや海外所属の選手に対して状況説明のメールを送るなど、協会側は対応に追われている。
アギーレ監督の釈明会見について「彼が言うことは決まっていると思う」と原専務理事は語るが、渦中の指揮官がどんな言葉で自らの潔白を主張するのか。大いに注目が集まる。