乾やっときた!アギーレ体制で初先発へ
「アジア杯、日本-パレスチナ」(12日、オーストラリア)
サッカーのアジア王者を決めるアジア杯が9日開幕した。12日にパレスチナとの初戦を迎える日本代表は、試合会場のあるニューカッスル市内で初練習を行った。冒頭以外は非公開で実施。ゲーム形式の練習ではFW乾貴士(26)=Eフランクフルト=が主力組の左FWに入り、パレスチナ戦ではアギーレ体制で初先発となることが濃厚となった。メルボルンで行われた開幕戦は開催国のオーストラリアがクウェートを4-1で破った。
技巧派のドリブラーが、パレスチナ守備陣を切り裂く。非公開練習ではサイド攻撃などの戦術確認を行った後、ゲーム形式の練習を実施。関係者によれば乾が主力組の左FWに入ったという。
初先発が近づいている。11月にアギーレ・ジャパンに初招集された乾は、同月のホンジュラス、オーストラリア戦はともに途中出場し、ホンジュラス戦では2ゴールを決めるなどアピールした。
ブラジルW杯メンバーには選出されなかったが、FW岡崎、本田ら他の攻撃陣との連係にも自信を見せる。練習後にはFW3人が残って話し合う場面も見られ、「攻撃の形を増やしたいという話。欲しいところでもらえることも増えているし、合ってきている部分もある」と語った。
身長169センチと小柄ながら、高いテクニックを生かしたドリブルが最大の武器。アギーレ監督が求めるサイドからのセンタリングだけでなく、中央へのカットインも引いた相手には効果的となる。
攻撃では細かな戦術よりも選手側の“アドリブ”が求められている現体制。「自由というのは、責任を負うこと。自由を与えられている分、結果を出したい」。先発すれば、Aマッチでは13年5月のブルガリア戦以来592日ぶり。連覇に向けた大会初戦で、乾が存在感を放つ。