「イタリア１部リーグ、インテルミラノ０－０ＡＣミラン」（１９日、ミラノ）

　ＤＦ長友佑都（２８）のインテル・ミラノとＦＷ本田圭佑（２８）のＡＣミランが対戦した「ミラノ・ダービー」は０－０で引き分けた。長友、本田ともベンチ入りしたが、出番はなかった。視察に訪れた日本代表のハリル・ホジッチ監督（６２）は日本代表の２選手が出場せず、“空振り”にさえない表情だった。

　ジュゼッペ・メアッツァ競技場に７万４千人が詰めかけたが、ＡＣミランの本田とインテル・ミラノの長友はアップで準備はしたものの、出場することなく終わった。日本人２人がそれぞれのチームに所属してから１分もピッチに立たないダービーマッチは、今回が初めてとなった。

　ＡＣミランのインザギ監督は「本田は昨日の時点で、ボールを強く蹴ると足首が痛いと言っていた。またスソの調子がとてもよかったので起用した。いずれにしても本田は主役として返り咲くだろう」と語った。

　完全に肩透かしを食ったのが、ヨーロッパ視察中のハリルホジッチ監督だ。試合後は神妙な表情。「長友と本田のコンディションについてどう感じたか」という質問に対し、男性通訳を通じて「長友も本田も出なかったので、見られなくて残念」とコメントした。

　さらに「彼らとすでに話はしたのか」との問いは通訳されることなく、足早にスタジアムを後にした。