武藤、体で押し込み代表2点目の同点弾

 「サッカー・国際親善試合、イラン1-1日本」(13日、テヘラン)

 日本(FIFAランク55位)はイラン(同39位)と対戦し、1-1で引き分けた。前半終了間際に先制されたものの、FW武藤嘉紀(23)=マインツ=が後半、同点ゴールを決めた。バヒド・ハリルホジッチ監督は3-0で快勝した8日のW杯アジア2次予選・シリア戦から先発メンバー5人を入れ替え、後半にはFW南野拓実(ザルツブルク)がA代表初出場を果たした。

 3試合ぶりの先発となった武藤が1トップとして結果を出した。0-1の後半3分、FW本田がペナルティーエリア右隅から左足で上げた柔らかなクロスに反応した。走り込んで相手GKと競り合いながら体に当たったボールは、無人のゴールへ吸い込まれた。

 昨年9月9日の国際親善試合・ベネズエラ戦(横浜)以来、約1年1カ月ぶりの代表通算2得点目。今夏にドイツ1部マインツに完全移籍し、8月のハノーバー戦で2得点を挙げて以来所属クラブでもゴールから遠ざかっていた。待ち焦がれたゴールに背番号14は喜びをはじけさせた。

 9月のW杯アジア予選カンボジア戦では左MFとして先発出場した。海外組として初めてプレーしたものの精彩を欠き、後半20分に宇佐美と交代。以来、スタメンの座を失っていた。

 今回、ハリルホジッチ監督はこれまでの左MFではなく、センターFWとして武藤を招集した。歴代3位の代表通算46得点を誇る絶対的エース岡崎との定位置争いに「2番手に甘んじてはいられない。下から突き上げて活性化したい」と決意を語っていた。

 「監督は自分をFWでも必要としてくれているので、持っているものをすべて出したい」。指揮官の期待にゴールで応え、岡崎の後継者となれる潜在能力を証明した。

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