元代表FW鈴木隆行 今後は指導者の道
今季限りでの現役引退を表明したサッカーの元日本代表で、今季はJ2千葉に所属したFW鈴木隆行(39)が7日、千葉市内で記者会見し、「やり残したことは全くない。自分は好奇心が強く、チャンスがあればどこへでも行った。すごくいい人生」と振り返った。今後は指導者の道を歩むという。
1995年にJ1鹿島入りし、21年間の現役生活では日本、ブラジル、ベルギー、米国など5カ国、10クラブでプレー。2002年のW杯日韓大会初戦・ベルギー戦で日本の大会初ゴールを決めるなど、日本代表としても出場55試合で11得点を記録。日韓大会当時は金髪で、ゴールへの貪欲さなどから「金狼(きんろう)」とも呼ばれた。
「一番の思い出?W杯日韓大会は苦しい思いしかなかった。ベルギーのゲンクで出場機会がなく、移籍したゾルダーでの最終節、ゲンクのホームで華麗に胸トラップから決めたゴールは男としてすごくうれしかったし、それが一番印象に残っている」と笑顔で振り返った。
日本協会の指導者A級ライセンスを既に持ち、今後はJリーグ監督資格のS級ライセンス取得を目指す。「(自分は)ずっと試合に出て活躍した選手ではなく、いろいろな立場、状況に立ち、苦しんだので、選手の迷い、悩みが分かる。ただ、自分のような選手は人生がつらいから(笑)」と“後継者”育成は考えていないようだった。