久保2発!途中出場も「狙っていた」 

 「サッカー・U-23アジア選手権、日本4-0タイ」(16日、ドーハ)

 勝負を決した。後半26分に途中出場したFW久保裕也(22)=ヤングボーイズ=が、同30分に追加点。15年3月のリオデジャネイロ五輪1次予選のマレーシア戦以来、手倉森ジャパン2得点目は、16強入りへの決定打となった。

 手倉森監督は、初戦の北朝鮮戦から先発6人を入れ替えた。同戦で先発した久保もベンチスタートとなったが、スイスで牙を研ぐ男は限られた時間でも輝きを放った。後半39分には自ら得たPKを冷静に決めた。

 あのころとは違う。世界大会には届かなかったU-19代表時は「自分がゴールを取りたいと思っていた」というが、今は「チームが一番。U-19の経験を経て、自分は変わった」と語る。周囲を生かし、自分も生きる。だからこそ輝く。

 「1試合目で取れなかったので、狙っていた」というゴール。頼れる男の存在感が、さらに増してきた。

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