手倉森監督、サウジ戦は「情報戦」
「サッカー・U-23アジア選手権、日本-サウジアラビア」(19日、ドーハ)
1次リーグB組第2戦でタイを4-0で下して準々決勝進出を決めた日本は17日、ドーハ市内で練習を行い、タイ戦の先発メンバーらは回復トレーニング中心に調整した。サウジアラビアと北朝鮮が引き分けたため、日本は同組1位が確定。手倉森誠監督(48)は19日の1次リーグ最終戦、サウジアラビア戦でメンバー入れ替えや布陣変更を示唆。準々決勝に向けて対戦相手を幻惑する。
準々決勝に向けた戦いは既に始まっている。1位突破を決めた手倉森監督はサウジアラビア戦に向けて「決勝トーナメントで起こり得るサッカーを想定したい。情報戦の一つとして違う形で戦ってみるのも手だ」と話し、先発メンバーの入れ替えに加え、布陣変更や逃げ切りを想定した交代策などを示唆した。
今大会は4-4-2を基本布陣として臨んでいるが、かつてはトップ下を置く4-2-3-1がベースだった。3バックを試した試合もあり、異なる布陣で準々決勝の対戦相手を幻惑する。
サウジ戦後、中2日で迎える22日の準々決勝はA組2位と対戦することになった。開催国のカタール、イラン、シリアの3カ国と対戦の可能性がある。いずれも中東勢で、サウジ戦は貴重な“仮想・準々決勝”となる。
ここまで出番のないDF松原、三竿、MF井手口の起用も明言。手倉森監督は「いろんなことを試したいと考え、昨夜は2時間で目が覚めた」とぜいたくな悩みを明かした。
消化試合とはいえ敗れるわけにはいかない。「負けていい試合はない。誰が出ても勝つことで、準々決勝の相手の脅威となる」と意気込んだ。3連勝を飾り、万全の態勢で準々決勝に挑む。