MF南野がリオ導く 準決勝は先発濃厚
「サッカー・U-23アジア選手権・準決勝、日本-イラク」(26日、ドーハ)
リオデジャネイロ五輪出場権を懸けた大一番の相手は、前回王者のイラクに決まった。23日に準々決勝の残り2試合が行われ、イラクがアラブ首長国連邦(UAE)を延長の末、3-1で下して4強入り。26日の準決勝で日本はイラクと対戦する。
MF南野拓実(21)=ザルツブルク=がリオ行きを決めるゴールを狙う。手倉森ジャパンにとって過去2戦2敗のイラクが相手だが、南野に苦手意識は微塵(みじん)もない。
10年のU-16アジア選手権、準々決勝のイラク戦では2得点を挙げて日本をU-17W杯に導き「個人的にはいいイメージがある」という。南野は同大会5戦5発で得点王にも輝いた。
14年U-19アジア選手権でも4得点と、アジアの舞台では圧倒的な結果を残してきたが、最終予選はここまで3試合無得点。過去の“アジア・キラー”ぶりは影を潜めている。
準々決勝では出番がなく、ノーゴールのまま大会を去る危機だったが、チームが勝ったことで救われた。「みんなが勝ってくれて、ポジティブな気持ちが強い」と前を向く。
南野にとって、中6日となる準決勝は先発出場が濃厚。チームメートがくれたチャンスに今度こそ応える。「突破をつかむ力になれれば」。静かに発した言葉が意味するものはただ一つ、ゴールしかない。