U23手倉森監督「東北にメダル届ける」
リオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表の手倉森誠監督(47)が、東日本大震災から5年を前にした10日、都内で被災地への思いを語った。現在も仙台に居を構え、J1仙台を率いた当時に震災を経験。「いつも3月になると、被災地の希望になれているか自問自答する」と神妙な面持ちで語った。
震災で中断されていたJリーグ再開初戦となった11年4月の川崎戦で勝ち、試合後、人目もはばからず大粒の涙を流した。「今もこの話をしているだけでジンとくる」と、変わらぬ思いを胸に抱き続ける。
「試練を乗り越えてこそ人は強くたくましく、折れない人間になれる」。代表監督となった今も当時の経験が生きているという。震災から5年を迎える五輪へ「メダルを取れば、東北を送り出してもらった恩返しができる。力を貸してもらい、被災地にメダルを届けられれば」と、強い決意を口にした。