ハリル監督新オプション「第2段階」
「W杯アジア2次予選、日本-アフガニスタン」(24日、埼玉スタジアム2002)
E組の日本はアフガニスタンに大勝し、首位をキープして29日の2位シリアとの最終戦に臨むことになった。日本はW杯2次予選全7試合で無失点。トップ下に入ったMF清武弘嗣(26)=ハノーバー=が、1-0の後半13分に代表通算2得点目となる追加点を決めるなど、1得点2アシストを含む4得点に絡む大活躍。途中出場のMF香川真司(27)=ドルトムント=とのトップ下争いでアピールに成功した。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)も4-4-2の布陣に手応えを口にした。
新オプションが指し示す光は、ロシアまでつながるのか。ハリルホジッチ監督は、就任から14戦目で初めて4-4-2の布陣をテスト。指揮官は「初めて使ったオーガナイズ。すべてがパーフェクトだったわけではない」と語ったが、その意義は決して小さくない。
「我々は第2段階に入る」。その決意は、ピッチの随所に散りばめられた。基本布陣である4-3-3からの変更だけではなく、試合前々日に合流したFW本田とMF香川はそろってサブ。今後も同様に主力2人が不在という状況のシミュレーションも果たした。長身FWハーフナー、FW小林などもW杯予選の場でテストできた。
相手選手が治療中だった前半途中には選手が自発的に集まり、戦術を確認。指揮官も選手間のコミュニケーションを促しており、MF清武も「ああいう話し合いは今までなかった」と話した。
一方で、就任から訴え続ける強さと速さを兼ねるスタイルも90分間要求し続けた。変化と強化の両輪を追い続け、さらなる高みを目指す。