ハリル監督闘魂注入「闘う人間になれ」
「W杯アジア2次予選、日本-シリア」(29日、埼玉スタジアム2002)
サッカーのW杯アジア2次予選E組で、最終戦進出を決めている日本代表は28日、最終戦のシリア戦に向けて試合会場で冒頭15分以外を非公開とする公式練習を行った。試合会場で会見したバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、選手に対して闘争心をむき出しにするプレーを求めた。また、シリアのPKを誘発するシミュレーションや、時間稼ぎについても“けん制”した。
ピッチの中ではどう猛化しろ!!ハリルホジッチ監督が、選手に二面性を求めた。
身ぶり手ぶりを交えて発した言葉が熱を帯びる。「選手は素晴らしい人間性を持っている。ただ(試合中は)現代フットボールに適応した、闘う人間にならないといけない。例えば相手がたたいてきたら、謝る必要はない。『次はノーだ、俺も殴る可能性があるぞ!!』と勇気を見せないといけない。これがレボリューション(革命)だ」と闘争心を出すことを求めた。
最終予選進出を決めているが「明日はわれわれにとっての決勝戦。美しく終わる」と意気込んだ。さらに、シリアが、負ければ各組2位の成績上位4チームによる最終予選進出を逃す可能性もあることに言及した。
相手の戦い方に関して「彼らのワナにかかってはいけない。(PK獲得目的の)シミュレーションや、相手GKは必ず(時間稼ぎの)演技をしてくる。主審もそういう状況を理解することを望む」とけん制。強く激しく闘って、美しい勝利をつかむ。