「サッカー・トゥーロン国際大会、Ｕ－２３日本１－２Ｕ－２３パラグアイ」（２１日、オーバーニュ）

　日本はＢ組初戦でパラグアイに１－２で屈し、黒星発進となった。日本は前半１８分、ミスをきっかけに失点。後半２１分に浅野拓磨（広島）が同点としたが、同３０分に直接ＦＫを決められた。２３日（日本時間２４日未明）にポルトガルとの第２戦に臨む。パラグアイは２連勝で勝ち点６。同組のもう１試合はポルトガルが２－０でギニアに勝ち同３とした。ギニアは２連敗。

　日本は２１歳以下のパラグアイにサッカーを教えられた。海外勢との対戦で１４年９月の韓国戦以来の黒星という厳しい滑り出し。手倉森監督は「相手には勝負への開き直りがあった。いなせるような国際試合は一切ない。学ばされた」と苦々しげに言った。

　前半１８分に先制された場面は、強く当たられると下げて組み立て直す癖を見抜かれ、ＤＦ間のパス交換を奪われた。後半３０分の決勝点はディアスに直接ＦＫを決められた。あえて無理な突破を仕掛け、ＦＫを取りに来たプレーに、喜田は「あれがマリーシア（ポルトガル語で抜け目のなさ）」と例えた。

　監督は戦前、「ボールを持つことが主導権ではない。押されても想定内のことが起きていれば主導権」と選手に伝えたそうだが、パラグアイはその心構えを体現していた。五輪で当たる同じ南米のコロンビアにも通じるしたたかさを味わった。