U23連敗…決勝進出消える
「サッカー・トゥーロン国際大会、日本代表0-1ポルトガル代表」(24日、オーバーニュ)
B組の日本は23日、ポルトガルに0-1で敗れて2連敗を喫した。同組1位の可能性は消え、決勝進出がなくなった。前半22分に先制点を献上。後半は盛り返したが、浅野(広島)野津田(新潟)らが決め切れなかった。日本とともにリオ五輪に出場するポルトガルは今大会、20歳以下の編成で臨んでいる。日本はB組2位で3位決定戦に進むには、残り2戦の勝利が最低条件。
ポルトガルの得点が鮮やかだっただけに、なおさら日本の仕上げの拙さが目立った。決定力を欠く課題がのしかかり、1点差で2連敗。手倉森監督は「スキル、フィジカル、戦術は高まっている。そう簡単に成長しないのが決定力だ」と、ため息をついた。
風上に回った後半は押し込んだが、ネットを揺らせず何度も天を仰いだ。2度も至近距離から左足で外した野津田は「自分が決めていれば、という悔しさがある」と初戦に続く逸機を反省。前半からスピードで脅かした浅野も最後は精度を欠き、「僕の決定力不足が敗因」とうなだれた。
相手には唯一と言っていい決定機を仕留められた。前半22分。オルタは中央に走り込み、大きく跳ねた右からのパスを右足で直接たたいた。寄せる時間を与えず左隅に収める技術は見事だった。
仕掛けに思い切りを欠いた初戦よりゴールに向かう迫力はあった。シュートは増えたが、負ければ敗退に近づく焦りが力みを生んだ。