さらば炎の守護神!“オレたちのヨシカツ”川口能活まとめ
希代の名GK川口能活が25年の現役生活を終えた。96年「マイアミの奇跡」、98年W杯、04年アジア杯などファンの胸を熱くさせた“炎の守護神”の軌跡を集めた(敬称略)
公開日:2018.12.4
日本が優勝した04年アジア杯のヨルダン戦は1-1のままPK方式での決着となった。先に日本が中村俊輔、三都主アレサンドロと外し、絶体絶命のピンチに追い込まれたところで、ピッチ状況が悪いことを理由に主将の宮本恒靖が使用ゴールの変更を求め、これが主審に聞き入れられた。ここからヨルダンが4人連続で失敗。このうち川口は2本のストップで日本を救った。
GK川口能活に聞く PK止めるコツは「目力で相手を威圧する」引退会見
07年アジア杯でも!PK戦2本止めて豪を撃破
PKを止めるコツは「目力で威圧する」
11月14日の引退発表会見ではPKを止めるコツについての質問も受けた。
GK川口能活に聞く PK止めるコツは「目力で相手を威圧する」引退会見
川口は「特にないです。目力で相手を威圧する、ぐらいですかね」とあっけらかんと答えた。その上で、「最近、キッカーの質も非常に上がっていますし。PKを止めるキーパーも増えていますので、特にコツはないですよね。相手をいかに威圧するかだと思います」と補足した。
日本が燃えた!96年アトランタ五輪「マイアミの奇跡」ブラジル破った立役者
川口といえばPKストップだが、それだけではない。ハマッった時の集中力、いわゆるゾーンに入った状態の川口ほど頼もしいGKはいなかった。96年アトランタ五輪1次Lでブラジルを破った「マイアミの奇跡」でも、悲願の五輪金メダルへ大人げないほどオーバーエイジを呼びまくった最強軍団を向こうに回してシュートの雨あられを防ぎまくった。
引退会見でも自身が一番驚いたセーブのひとつに「ロベルトカルロスの強烈なシュートをキャッチした時」を挙げている。弾くのではなくキャッチしたことが尋常ならざる集中力の証といえるだろう。