INAC神戸、世界で勝つ!国内敵なし
なでしこリーグを2季連続無敗で制したINAC神戸が24日、神戸市内で新体制発表会見を行い、新入団選手6人も併せて発表した。今季から指揮を執る石原孝尚監督(35)は「世界基準で主導権を握れるように」とチームのさらなる進化に意欲を見せた。昨夏のU‐20女子W杯代表のFW道上彩花(18)は「15年女子W杯、16年リオ五輪を狙っていきたい」と将来のなでしこジャパン入りを力強く宣言した。チームは25日から始動する。
常勝軍団を率いる重圧は、みじんも感じさせない。石原新監督は「責任ある仕事だと重々承知している。世界基準で主導権を握れるチームになっていきたい」とよどみなく語った。なでしこリーグを2年連続無敗で制し、皇后杯は3連覇。もはや国内に敵はいない状況だ。勝ちに慣れすぎた選手に対し、今季は“世界”をモチベーションにして戦う。
MF大野がフランス1部リーグのリヨンに移籍したものの、日本代表勢はMF澤をはじめ全員が残留した。さらに昨夏のU‐20女子W杯で1得点を挙げたFW道上らが加入。前線には、まばゆいタレントがそろう。
あるぞ4トップ チームは昨季までの4‐3‐3システムを踏襲するが、FW川澄、高瀬らを並べる4トップも十分可能だ。石原監督は「皆さんも見たいでしょ」と冗談めかしたが、試合によっては採用する可能性もある。
昨季まで約2年間指揮を執った星川前監督はチームを去った。ヘッドコーチから昇格した35歳の青年監督は「すごい指導者だし、抜てきしてくれて感謝している。(監督を)やらないという判断はなかった」と意気込む。
昨年12月に右膝を負傷した日本代表DF近賀が、今月手術したことも明かされた。復帰は夏以降となるが、福岡ANからDF磯金を補強。チームは25日から始動する。「ぜひ、今年のチームに期待して下さい」と石原監督。さらなる進化を遂げた“女王軍団”が世界に君臨する。