点取り娘・浜本「藤浪クンから刺激」
「なでしこL、吉備国際大-岡山湯郷」(11日、岡山県笠岡陸上競技場)
今季なでしこリーグに昇格した吉備国際大が、第8節・11日に岡山湯郷と初の“岡山ダービー”を戦う。開幕から3得点を挙げてチームの攻撃を引っ張るのが、18歳のルーキーMF浜本まりん。大阪桐蔭高出身で、阪神・藤浪晋太郎投手とは仲が良い同級生。卒業直前にサインと「頑張れ!!」という激励をもらい発奮する点取り娘は、虎の黄金右腕に負けじとダービーでのゴールを狙っている。
タテジマで奮闘する同級生に負けじと、吉備国際大のスーパールーキー・浜本が、なでしこリーグで大暴れを演じている。開幕からスタメンで起用され、前節までチームトップの3得点をマーク。岡山湯郷とのダービーに向けても気合満々だ。
「藤浪クンから刺激を受けてます。大舞台で、あれだけのプレーができるなんてスゴい」。
同級生をたたえるが、浜本もスゴいプレーを連発している。太田真司監督(35)が「独特のセンスを持っている」と絶賛する得点感覚と度胸満点の精神力を武器に、第2節・仙台戦でチームのリーグ初ゴールをゲット。さらに第5節・浦和戦では、2発を決めて初勝利をもたらした。
藤浪とは「同じ体育コース。隣のクラスで仲良し」だった。3年時に春夏連覇した甲子園でもアルプスで応援。阪神にドラフト1位指名されスター街道を駆け上がったが、「いつ話しても謙虚でまじめ。全然チャラくない」という性格も、友人として尊敬する部分だ。
卒業直前には色紙にサインをもらった。藤浪からは、なでしこリーグ挑戦に向けて「頑張れ!!」と力強く激励された。澤や川澄にあこがれ、なでしこジャパン入りを夢見て厳しいトレーニングに励む日々。自宅に飾ってあるサインに元気づけられている。
チームはここまで1勝2分け4敗で10チーム中8位。なでしこリーグの厚い壁にぶち当たっている。岡山湯郷戦に向け「ダービーと呼ばれるからには勝たないといけない。自分の最高のプレーを出したい」と浜本。ゴールネットを揺らし勝利をつかむ。