川澄、母の日星!2アシストで演出
「なでしこリーグ、INAC神戸4-2日テレ」(12日、ノエスタ)
首位のINAC神戸は、日本代表FW川澄奈穂美(27)が2アシストし、2位の日テレを4‐2で下す開幕8連勝に貢献。FW田中陽子(19)も終了間際にゴールを決め、リーグ戦は45試合負けなしとなった。仙台は浦和と1‐1で引き分けて3位。新潟は大阪高槻に6‐1で快勝した。
カーネーション代わりの2アシストだ。INAC神戸の川澄がチームを開幕8連勝に導き、一昨年の10月から続くリーグ戦の連続無敗試合を45に伸ばした。
前半34分、MF澤の鮮やかなサイドチェンジを受けると、ピンポイントのクロスをFWゴーベルヤネズへ送り、先制点を演出した。3‐2で迎えた後半46分には右サイドを駆け抜けゴール前へ。自らシュートを打つこともできたが「より確実な方を選んだ」と、フリーの田中陽へパス。ダメ押しゴールを呼び込んだ。要所での仕事に石原監督は「貢献度はすごく高い」と、満足そうに振り返った。
4月27日の仙台戦でリーグ戦通算100試合出場を達成した。この日、試合前のセレモニーには、母・千奈美さん(57)が花束贈呈のゲストとして登場。「おめでとう」と声を掛けられ、思わず笑みがこぼれた。
先週、実家に帰省した際には、少し早い母の日のプレゼントとして、化粧水のセットを贈った。「欲を言えば、得点もしたかった…」。ノーゴールに思わず本音も飛び出したが、アシストと勝利は、母の日の最高のプレゼントだ。
両軍合わせて6ゴールの乱打戦に「見応えある試合ができたという自負がある」と川澄。2位の日テレを下し、勝ち点差を8に広げた。常勝軍団が独走態勢を盤石のものにした。