川澄弾でドロー 澤&宮間の不在救った

 「サッカー国際親善試合、日本1-1イングランド」(26日、バートンアポントレント)

 日本は前半41分に先制されたものの、後半31分にMF川澄奈穂美(27)=INAC神戸=のゴールで追い付いてイングランドと1‐1で引き分けた。FIFAランク3位の日本と同7位のイングランドとの対戦は、11年女子W杯の1次リーグ以来で、通算成績は日本の2分け2敗。日本は29日にミュンヘンで同2位のドイツと戦う。

 大黒柱不在のなでしこジャパンを救ったのは川澄だった。後半31分、相手のパスをカットしたFW大野がドリブルで持ち込みスルーパス。GKと1対1になった川澄が、冷静に左脇を抜きゴール右隅に流し込んだ。

 3試合ぶりの一撃は値千金の同点弾となった。所属するINAC神戸とは逆サイドの左MFでのプレーとなったが、豊富な運動量で何度もチャンスを演出した。「(得点は)あそこにギャップがあるのは分かっていたし、パスを出してくれると思って走ったら、いいパスがきた。次につながる、いいゲームだった」と胸を張った。

 MF澤を負傷で、MF宮間を出場停止で欠いた一戦。佐々木監督はボランチにDF熊谷、センターバックにDF長船を起用した。前半は主導権を握る時間帯もあり、後半は相手の力強い攻めにてこずったが、何とか引き分けに持ち込んだ。

 イングランドは優勝した11年W杯で唯一敗れた因縁の相手で、ここまで勝ち星がなかった。天敵相手に初勝利は挙げられなかったものの、両輪がいない中、世界王者の意地は見せた。

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