「AS狭山の大野」国内復帰戦で白星
「チャレンジリーグ、AS狭山2‐0日体大」(7日、上赤坂公園)
サッカー日本女子代表MF大野忍(29)=AS狭山=が7日、チャレンジリーグの日体大女子戦に途中出場した。自身は無得点だったが、2‐0で国内復帰戦を白星で飾った。
前半37分に大野の投入がアナウンスされると、開幕戦の843人を超える984人の観衆から大歓声が起きた。前半はトップ下でチャンスメークに徹し、後半は最前線に顔を出したがシュートは1本。動きも重く、「監督に怒られました」と苦笑いで振り返った。
今年1月、世界的強豪のリヨンに移籍したが、言葉や食事の問題に苦しみ6月に退団。海外を含む複数のオファーがあった中「(監督の)松田さんのサッカーをやりたい」と国内2部のAS狭山入団を決めた。今後はAS狭山とスポンサー契約を結ぶ株式会社ちふれ化粧品の「スポーツ枠特別社員」として活動する。
リヨン退団決定後に日テレ(旧読売)時代に教えを受けた松田岳夫監督と連絡を取り、移籍が進んだ。同監督は「(大野は)もっとうまくなる要素はある。僕のアプローチでそういうふうにする自信がある」と再生を誓った。