なでしこ「脱・澤」で東ア杯3連覇だ
日本サッカー協会は10日、3連覇をかけて東アジア杯(20日開幕、韓国)に出場する日本女子代表23人を発表した。左足付け根を痛めていたMF澤穂希(34)=INAC神戸=の招集を6月の欧州遠征に続き、見送った。9日までにチームの練習に合流できていないため、大事を取った。また、DF北原佳奈(24)=新潟=が初招集された。
澤の背番号10は、またも欠番になった。日本協会はINAC神戸から20日の開幕には間に合うという回答も得ていたが、佐々木監督は「故障が起きた場合のリスクを考えた場合、今回はエントリーせずに、また9月の大会(国際親善試合)へ準備をしてくれということ」と説明した。
佐々木政権発足直後の08年に初タイトルを獲得した東アジア杯は、監督にとって思い入れの強い大会。INAC神戸のスタッフを通じ、招集の可能性を直前まで探った末の招集断念だった。
澤は練習後「個人的にとても思い入れのある大会だった。招集までにコンディションを100%にもっていくことができず、とても悔しい」などとコメント。チームメートのMF川澄は「澤さんに頼ってばかりいられない。ほかの選手にはチャンス」と、チーム力の底上げを誓った。