３連覇がかかる東アジア杯（２０～２７日・韓国）に臨むサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は１８日、千葉県内で午前練習を行い、国内合宿を打ち上げた。主将のＭＦ宮間あや（２８）＝岡山湯郷＝は、相手ＧＫのタイミングを外す「クイックＦＫ」をテスト。３連覇に向けて、新たな武器に手応えをつかんでいた。チームは同日午後に、成田空港発の航空機で決戦の地である韓国へと出発した。

　ＦＫの名手が、新たな武器を持って韓国に乗り込む。男子大学生を交えて行われた、国内最終練習。男子学生の高い壁を前にしたＦＫで、ＭＦ宮間は短い助走から鋭く振り抜くと、あっさりとゴールネットを揺らした。

　「（試したのは）クイックのＦＫ。直接来るというのは相手の頭の中にもあるでしょうし、いつも成長したいという気持ちからです」。世界を制した１１年ドイツＷ杯でも初戦のニュージーランド戦は直接ＦＫで得点。自らのリズムで正確無比に攻めるのか、相手ＧＫのタイミングを外すのか。“新兵器”は相手に的を絞らせない効果もある。

　負傷のＭＦ澤が不在で挑む大会では、誰もが認める大黒柱。「チームとしては次のステップに挑戦していますが、人間は欲張り。ステップアップしながらも３連覇をしたいと思います」と頼もしく誓った。