なでしこ3連覇へ快勝発進 安藤先制弾
「東アジア杯、日本2‐0中国」(20日、ソウル)
サッカーの東アジア杯は20日、ソウルW杯競技場で開幕し、3連覇を狙う女子の日本代表が中国を2‐0で下した。FIFA女子ランク3位の日本は前半35分にMF安藤梢(31)=フランクフルト=が先制し、後半12分には途中出場のMF中島依美(22)=INAC神戸=が代表初ゴールを挙げた。FW大儀見優季(25)=チェルシー=は2アシスト。同17位の中国を無得点に封じた。
なでしこジャパンが堅実な戦いで、かつてのアジア盟主に快勝した。先制点は前半35分。大儀見のパスに、DFラインの裏へ飛び出した安藤が右足でネットを揺らした。10年5月30日のアジア杯・中国戦以来の国際Aマッチゴール。「ゴールにこだわりたい気持ちはある」と語っていた31歳が歓喜を呼び込んだ。
続いたのは22歳の中島だ。後半12分、前線でためをつくった大儀見のパスに、左足を振り抜いた。国際Aマッチ6戦目での初ゴールに「正直うれしい。あの場面はシュートを打つと決めていた。入って良かった」と白い歯をのぞかせた。
守備陣も奮闘して、完封発進。佐々木監督は「暑い中だったけど、2‐0になってもやることを変えなかった」と選手をたたえた。左脚付け根の故障を抱えるMF澤が不在の中、なでしこが層の厚さを見せつけた。