INAC神戸カップ戦初優勝 澤も安ど
「なでしこリーグカップ決勝、INAC神戸3-1岡山湯郷」(1日、Eスタ)
INAC神戸が岡山湯郷を3‐1で下し、初優勝を飾った。前半13分に先制点を許したINAC神戸は、後半20分にFWゴーベルヤネズ(25)のゴールで逆転すると、試合終了間際の同48分、主将のFW川澄奈穂美(27)がダメ押しとなる3点目を決めた。MVPにはGK海堀あゆみ(26)が選ばれた。今回の優勝で、INAC神戸は11、12月に開催される国際女子クラブ選手権の出場権を獲得した。
1年前の忘れ物を手に入れた。逆転での初優勝にMF澤は「結果が残せて良かった」と安どの表情を浮かべた。昨年は決勝で日テレに敗れ、3冠を逃した上に公式戦無敗記録もストップした因縁の舞台だった。
「屈辱感を味わった」という主将の川澄は、試合前のロッカーで「内容はもちろん、気持ちを見せて戦おう」とチームを鼓舞。終了間際にはカウンターからダメ押しとなる3点目を決めた。
左足付け根の負傷が癒えた澤は復帰後2試合目となるフル出場。国際親善試合ナイジェリア戦(22、26日)で3カ月ぶりの代表復帰が期待される。視察に訪れた“なでしこジャパン”の佐々木監督は「これからゆっくり考えます」としながらも「コンディションは問題ないね」とうなずいた。
澤は6日に35歳の誕生日を迎える。目標に掲げる4冠へ最初のタイトルを手にして、34歳ラストマッチを最高の形で締めくくった。