「国際親善試合、日本-ナイジェリア」（２２日、長崎）

　サッカー日本女子代表・なでしこジャパンが２１日、国際親善試合ナイジェリア戦へ向けた公式練習を試合会場で行った。紅白戦では、今合宿の最年少で女子高生のＤＦ三宅史織（１７）＝ＪＦＡアカデミー福島＝が、ＭＦ澤、宮間らと同じ主力組に入ってプレー。センターバックでの初出場初先発が濃厚だ。

　ＪＦＡアカデミー福島に所属したまま、高いレベルを体験させるための「特別指定選手」という制度で、今年７月からＩＮＡＣ神戸に登録されてスタメンを奪取。今回は「経験をさせるだけの（価値がある）素材」とほれ込んだ佐々木監督に抜てきされた。練習後は緊張した面持ちで、「出られたらうれしい。全力でやって、ダメなら帰って直したい」と意気込んだ。

　ナイジェリア戦は全国にテレビ中継される。福島で活動していた中学時代に東日本大震災を被災した三宅にとって、震災以降、一度も会っていない福島の友人や恩師に自分のプレーを見せられるチャンス。「友人とか先生とかに元気でやっている姿を見てもらいたい」と胸を高鳴らせていた。