エース大儀見が歴代2位弾決める
「女子国際親善試合、日本‐ナイジェリア」(26日、フクアリ)
サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は25日、ナイジェリア戦に向けて、試合会場のフクダ電子アリーナで冒頭15分間を除いた非公開練習で最終調整を行った。22日の同戦でもゴールを決めるなど、国際Aマッチ2戦連発のFW大儀見優季(26)=チェルシー=は、今年最後の代表戦で、歴代2位タイとなる代表通算48得点目を狙う。
生粋のストライカーには、既にゴールへの軌道が見えている。「(長崎での試合は)イメージは共有できたけど、ゴールに結びつかなかった。明日はそれをゴールに結びつけていきたい」。FW大儀見は確かな口調で意気込みを語った。
記録達成の期待もかかる。国際Aマッチの通算得点数で歴代2位の長峯かおり(48得点)まであと1点。ナイジェリア戦で2ゴールを決めれば、澤穂希(81得点)に次いで単独2位に浮上する。「記録?こだわりはないが、こないだの試合よりも進化を見せたい」と常に高みを見据えている。
絶対的エースとして、ピッチ内での存在感は断トツ。成長を続ける26歳を、佐々木監督は宮間、川澄と共に2試合連続で招集。チーム内で「若手に対して、なでしこのサッカーを伝える『伝道師』の役割を期待している」と位置づける。
大儀見自身も「前まではチームを客観視していたが、今年になって中からも見るように役割が変わってきたのかな」とリーダーとしての自覚も芽生えている。エースはチームを引っ張った上で、年内最後の一戦に祝砲を添える。