川澄シアトル移籍「不安より楽しみ」
INAC神戸の日本代表FW川澄奈穂美(28)が11日、神戸市内で会見し、米女子プロリーグのシアトル・レインに期限付き移籍することを発表した。期間は3月1日から8月31日までで、背番号は9に決まった。既にINAC神戸と1年契約を結んでいる川澄は9月に帰国し、なでしこリーグの後半戦に出場する。
決断は突然だった。昨シーズン初めごろ、練習中に海外移籍を思い立ったという川澄は「行きたいと同時に行かなきゃという気持ちになった」と明かした。昨夏前には文会長に自らの意思を伝え、オファーが届いたシアトルとスカイブルーの2クラブからシアトルを選択。今季米国女子代表選手は全て同リーグでプレーすることに加え、1年で2つのリーグを経験できることも決め手となった。
慣れ親しんだ神戸の地を離れ単身米国に乗り込む。通訳もつけず、住まいもチームメートとのルームシェアを選ぶなど、ピッチ内外での“武者修行”となる。初の移籍が海外となるが、「不安より楽しみが大きい」と川澄。海を渡り新たな挑戦が始まる。