川澄ホームパーティーで“おもてなし”
サッカー女子のなでしこリーグ、INAC神戸から、米プロリーグNWSLのシアトル・レインに期限付き移籍する日本代表MF川澄奈穂美(28)が22日、成田空港発の航空機で出発した。新天地での活躍を誓った川澄は、得意にしている料理を“武器”に、ホームパーティーで米国選手の胃袋をつかむプランを明らかにした。
川澄流の“お・も・て・な・し”で、米国での成功への足がかりをつくる。川澄は「こんなに緊張しなくて良いのかな?と思うほど緊張していない」と、高鳴る好奇心を抑えられなかった。
初めての海外移籍。「アジリティー(敏しょう性)を生かしたい」と、プレーのイメージを膨らませる一方で、生活面の準備も万端だ。料理上手で鳴らすだけに、「スーツケースの半分は調味料で埋まっている」と打ち明けた。米国でも自炊しながら生活していく腹づもりだ。
INAC神戸在籍時は、日本代表MF田中明日菜(独・フランクフルト)、韓国代表MF池笑然(英・チェルシー)らと共同生活を送っていた。料理担当として栄養管理はもちろん、得意料理の一つ、空揚げやマーボー豆腐で同居人の胃袋をつかんでいた。
「家に人を招くのが好きなので、(シアトルの選手に)来てくれればと思う」。腕を振るい、“ホームパーティー外交”で自らを知ってもらう。
シアトルでの生活については「雨が多いみたいなので、かわいい長靴も探したい。選手としても人間としても成長したい」と、“女子力アップ”も忘れない。15年のカナダW杯で期待される日本の連覇へ、川澄はピッチの内外で自らを高める。