INAC神戸主将・高瀬が奮起の同点弾
「なでしこリーグ、INAC神戸1‐1千葉」(27日、ノエスタ)
4連覇を狙うINAC神戸は千葉と対戦し、1‐1で引き分けた。前半15分、千葉の新人MF瀬戸口梢(22)に先制点を許したが、後半38分に主将のFW高瀬愛実(23)のゴールで同点に追いついた。INAC神戸は2試合連続ドローで、1勝2分け2敗の勝ち点5で7位のまま。首位の浦和は新潟を1‐0で下し、開幕5連勝とした。
大黒柱不在のチームを主将が救った。1点をリードされ敗戦も頭をよぎった後半38分、FW高瀬にようやくチャンスが巡ってきた。武器である裏への飛び出しに、MF中島から「イメージ通りのボール」がきた。あとは合わせるだけ。飛び出した187センチの長身GK山根の頭上を越えたボールは、そのままゴールへ吸い込まれた。開幕戦以来となるゴールは、値千金の同点弾となった。
多くの主力選手が抜け、チームは大きく生まれ変わろうとしている。2試合連続で日本代表MF澤を欠く苦境もはね返した。「我慢する時期だけど、それを言い訳にしたくない」と高瀬。「勝ちにいくという気持ちがピッチの中で伝わってきた」と、得点シーンを振り返った。
次節吉備国際大戦(来月4日)を最後に中断期間に入る。「やっと戦う気持ちが出てきた。しっかり勝ちたい」。女王軍団の逆襲を予感させた。