大儀見が千金同点弾!豪とドロー発進

 「女子アジア杯・1次リーグ、日本2-2オーストラリア」(14日、ホーチミン)

 7大会連続のW杯出場とアジア杯初優勝を目指す国際サッカー連盟(FIFA)ランク3位の日本代表「なでしこジャパン」は、前大会覇者で同11位のオーストラリアと2‐2で引き分けた。2点を追う後半24分にオウンゴールで1点差とすると、同38分にエース大儀見優季(26)=チェルシー=が同点ゴールをたたき込んだ。A組のもう1試合はベトナムがヨルダンを3‐1で下した。大会は8チームが参加し、5位までが来年のW杯出場権を獲得する。

 アジア杯初制覇への執念を見せた。10年の前回大会王者オーストラリアに2点を先行されながらも驚異の粘りで追い付き、初戦を何とか引き分けに持ち込んだ。ベンチスタートのMF澤は最後まで出番がなかった。

 8日の国際親善試合ニュージーランド戦と同じ先発メンバーで臨んだ日本だったが、主将のMF宮間が「ゴール前を固められた状態で点を取れるほどの準備はできていない」と危惧していた通り、好機をつくれず低調な立ち上がりとなった。

 前半35分、佐々木監督は早くも手を打つ。12日に合流したばかりのFW大儀見を投入するとチームは勢いを取り戻す。相手オウンゴールで1点差と迫った後半38分、MF川澄のクロスに大儀見が左足を合わせてネットを揺らし、ついに試合を振り出しに戻した。その後も圧倒的に攻め込んだが、勝ち点3を奪うことはできなかった。

 佐々木監督にとって3度目のアジア杯。過去2回はいずれも3位に終わっている。「W杯より難しい」と表現した指揮官の言葉を、改めて証明する形となってしまった。

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