なでしこ千葉総監督がセクハラ解任

 J2千葉や、なでしこリーグ千葉を運営するジェフユナイテッド株式会社は12日、なでしこリーグ・千葉の上村崇士総監督(40)が選手への「重大なセクシュアルハラスメント行為をした」として、解任を発表した。被害者のプライバシーを考慮し、被害内容は具体的には明かされなかった。また、同氏の認否についても明確に説明しなかった。

 千葉市内での会見には、島田亮社長、調査を担当した五味祐子弁護士が出席した。今年に入ってから、上村氏が飲酒した状態で所属選手を呼び出し、2人きりの状態で重大なセクハラ行為をしたと説明。複数回、同様の行為があったとした。事実認定をしたクラブは12日付で契約を解除したと発表した。

 8月中旬に選手から女性コーチに被害の申し出があったことが発端となった。五味弁護士は具体的な時期、場所、行為、被害者の名前などはプライバシーの配慮のため明らかにしなかった。上村氏がセクハラ行為を認めたか否かについても明確な説明はなかった。被害届提出については今後、本人が判断する。

 島田社長は「指導者のセクハラは断じて許せない」とし、謝罪したが、被害者への配慮を差し引いても、どの程度の行為が「重大なセクハラ」にあたるのかといった争点が明らかにされず、不明瞭な点が残った。社長は再発防止策として指導者への研修や、内部通報用のホットライン設置などを挙げた。自身の役員報酬の月額20%を3カ月、自主返納することも発表した。

 上村氏は国見高から横浜F(当時)、神戸、市原(現千葉)などでプレー。05年から2度、千葉の女子チームで監督を務めていたが、女性監督の育成を目的に14年から総監督に就任していた。

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