田中&宇津木、定位置確保へアピール
「女子国際親善試合、カナダ-日本」(28日、バンクーバー)
サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は27日、カナダとの第2戦へ向け、来夏の女子W杯決勝会場のBCプレースで調整した。守備的MFで先発が濃厚な宇津木瑠美(25)=モンペリエ=と田中明日菜(26)=前フランクフルト=が定位置確保へのアピールを誓った。
2人はともに1988年生まれ。11年女子W杯の優勝メンバーながら、主力の壁を破れずにいる。第1戦では宮間(岡山湯郷)と阪口(日テレ)の主力コンビが、攻守を滑らかに連動させて快勝に導いた。それだけに宇津木は「初戦のメンバーと違うものを出すことが層の厚さにつながる」と意気込む。
宇津木は体の強さと左足の強烈なキックが持ち味。器用さのある田中は球際の強いドイツでたくましさを身につけた。
ことしのなでしこ最終戦。エース澤が不在の今代表で確かな存在感を示せるか。佐々木監督は「(主力と)遜色はない。後は試合をやってみてどうなるか」と期待した。