やっぱり澤!男女日本代表歴代最年長弾

 「女子国際親善試合、日本1-0ニュージーランド」(24日、丸亀)

 女子W杯カナダ大会で2連覇に挑む日本代表が、ニュージーランド代表を1-0で下した。前半24分、昨年5月以来364日ぶりに出場したMF澤穂希(36)=INAC神戸=が決勝点を決めた。36歳260日でのゴールは、元日本代表MFラモス瑠偉(V川崎)を超えて男女通じて代表最年長記録。28日には長野市・南長野運動公園でイタリア代表と対戦する。

 “女子サッカー発祥の地”丸亀で、澤が新たな伝説を刻んだ。昨年5月25日の女子アジア杯決勝以来364日ぶりとなる、なでしこのピッチ。前半24分、宮間の左CKに右足を合わせネットを揺らした。「久しぶりに日の丸を背負い、ゴールという結果も出せてすごくうれしかった」。帰ってきた背番号10は穏やかな笑みを浮かべて振り返った。

 何かの巡り合わせか。4年前のW杯決勝で決めた同点弾を再現したかのような宮間-澤のホットライン。違ったのは、得意のニアではなくファーから中央へ走り込んだこと。「(ニアは)がっちり守られていたので気分を変えてファーから入った」と澤は明かした。2人に事前の打ち合わせはなく、以心伝心が生んだゴールだった。

 昨年5月22日の女子アジア杯準決勝以来、367日ぶりとなる代表通算83得点目。36歳260日でのゴールは、女子では自身の持つ記録を更新するだけではなく、MFラモス瑠偉(V川崎)の36歳85日をも上回り、男女通じて代表最年長記録となった。普段は記録に関心を示さない澤も「すごく光栄なこと」と喜びをかみしめた。

 女子最年長出場記録も更新し記録ずくめの復帰戦となった。フル出場でピッチを駆け巡り「国際試合で90分間戦えて自信につながった」と汗を拭った。W杯連覇へ、澤が欠かせないピースであることを証明して見せた。

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