佐々木監督続投リオ五輪での金獲得誓う
日本サッカー協会は14日、女子日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(57)との契約を更新したと発表した。関係者によると期間は来年のリオデジャネイロ五輪まで。来年2月末から大阪で開催される五輪アジア最終予選で、2枠の本大会出場権獲得を目指す。都内で会見した佐々木監督は「何とかゴールドチャンピオンに」と、集大成となるリオ五輪での金メダル獲得を誓った。
表情は晴れやかだった。佐々木監督は銀メダルの12年ロンドン五輪、準優勝だった今夏の女子W杯カナダ大会を振り返り、「ここ2大会はシルバーチャンピオンで終わっていたなでしこを、何とかゴールドチャンピオンにしたい思いが高ぶった」と契約更新に至った経緯を説明した。
来年には9年目を迎える異例の長期政権となる。08年からなでしこジャパンの指揮を執り、同年の北京五輪で日本史上初の4位に入った。11年の女子W杯ドイツ大会では日本を初優勝に導くなど、女子サッカーの歴史を切り開いてきた。
今後は11月23日から12月2日に予定されている海外遠征を経て、来年2月29日から3月9日まで大阪で開催される五輪アジア最終予選で2枠の本大会出場権獲得を目指す。W杯8強の北朝鮮、オーストラリアなど強豪が集うが、「日本のサポーターにスペクタクルな予選を見ていただきたい」と意気込んだ。
ラグビーW杯イングランド大会で1次リーグ3勝を挙げた日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチからも刺激を受けた。過去に対談した経験もあり、佐々木監督は全試合をTV観戦したという。「身が引き締まる思いで感動した。エディーさんにもなでしこの素晴らしいサッカーを見ていただきたい」と決意を新たにした。出場権を勝ち取り、そして集大成となるリオの地で、悲願の五輪金メダルを手にする。