若手が躍動!INAC神戸6試合ぶりV
「なでしこリーグ・エキサイティングシリーズ、INAC神戸3-0浦和」(3日、ノエビアスタジアム神戸)
INAC神戸はホーム最終戦で浦和を3-0で下し、今シリーズ初白星を挙げた。FW増矢理花とMF伊藤美紀の20歳コンビがゴールを奪った。既に日テレがリーグ優勝を決めており、2季ぶりタイトル奪回は成らなかったが、今月から始まる皇后杯に向けて弾みを付けた。
5試合勝ちなしという嫌な流れを断ち切ったのは、急成長の若手2人だった。前半2分、ボランチの位置から最前線へと飛び出した伊藤が先制点。同9分には増矢が追加点を奪い、早い時間でペースをつかんだ。
試合後、2人は口をそろえた。「頼ってばかりじゃダメだと思った」。勝てなかった約1カ月半。伊藤は「引き出しを増やしたい」と、得点に絡む練習を強化し、取り組んだ。開始早々「ここだと思った」と駆け上がり、一瞬で答えを出した。
佐々木則夫日本代表監督が視察に訪れた中で猛アピールも「まだ全然。もっと自分からやらないと」と増矢。代表選手にもまれながら、もがいてきた期待の若手は、日の丸も視野にしのぎを削る。