猶本 なでしこ生き残りへチャレンジ
サッカー女子日本代表・なでしこジャパンは17日、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(29日開幕)へ向けた候補合宿5日目を沖縄県中城村で行った。県内の男子大学生とのミニゲームや、10分×2の紅白戦を実施。サブ組のボランチでプレーしたMF猶本光(21)は「やり切ったと言えるくらい積極的にチャレンジする」と、代表生き残りを誓った。
険しい代表生き残りへの道も、笑顔で楽しむ余裕が今の猶本にはある。「レベルの高いところでチャレンジするのは楽しい。近くで先輩たちのプレーを見るのは参考になるし、お手本が近くにあって勉強になる」。21歳のヤングなでしこが、たくましさを増してきた。
初めて代表入りした2年前は「どういうプレーをしたらいいか分からなかった。合宿に来るだけで、初日から疲れてしまった」というが、そんなひ弱さはもうない。「いっぱい吸収して、成長したい」という“勤勉さ”が持ち味の一つだ。
現在、筑波大体育専門学群4年生。4月からは同大学院への進学が決まっている。測定評価学の研究室に所属し、ドリブルの動作技能をテーマに卒業論文も提出した。「勉強がすごく面白かった。進学のチャンスがあったので、進学しか考えてなかった。大学でもそうだけど、専門知識を学べたことはかなりサッカーに生きている」と言う。
「球際でボールを奪うことが課題。練習でチャレンジできたのはよかった」と、沖縄合宿でも日々成長を続けている。五輪予選へは「なるようになると思う」と、すがすがしい表情も「あと2日、やり切ったと言えるくらい積極的にチャレンジします」。厳しい戦いが続くなでしこの“光”となれるか。