大儀見が苦言「論理的に崩さないと」
「サッカー女子・リオデジャネイロ五輪アジア最終予選、日本-中国」(4日、キンチョウスタジアム)
昨年限りで現役を引退した元日本代表MF澤穂希さん(37)から10番を継承したFW大儀見優季(28)が3日、堺市内で行われた練習に参加。引き分けに終わった韓国戦を振り返り、「ポジションごとの役割が明確じゃない。偶然に頼るんじゃなくて、論理的に崩していかないと点は取れない」と、珍しく語気を強めた。
韓国戦では15本のシュートを打ったが、ほとんどは個の力による打開。大儀見もMF宮間と狙うスペースがたびたび重なった。DFラインの背後に抜けても、パスが出てこない。「点を取るのが私の仕事。でも点を取らせるようなパスが出てこないと、点は取れない」。勝利のため、あえて口にした苦言だった。
求められるのは、複数人が連係して攻める日本らしいサッカーだ。「共通意識を明確にしたい。もう私たちは勝つしかない」。苦境に追い込まれてこそ、チームの力が問われる。